コラーゲンペプチドを食べるとコラーゲンが増える!
Contents
最近、コラーゲン配合の食品をよく見かけますよね?
あれって食べるとお肌に効くの???
ということで、調べてみました。
コラーゲンって何?
人間の体に必要な三大栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物。
このうち、アミノ酸がたーくさんつながったものをタンパク質はといいます。(下図参照)
コラーゲンはタンパク質の一種で、人間の体をつくるタンパク質の30%を占めています。重要なんですね。
タンパク質はその種類によっていろいろな形が存在していて、そのなかでコラーゲンは繊維のような形のタンパク質です。
コラーゲンはどのように吸収されるの?
食べたものは胃で分解され、小腸から吸収されますね。
タンパク質も一緒で、胃で細かく分解されて小腸から”ペプチド”あるいは”アミノ酸”の形で吸収されます。
ここでのペプチドは主にアミノ酸が2~3個つながったジペプチド、トリペプチドを指します。
コラーゲンもタンパク質の一種ですので、食べても胃で
コラーゲン ⇒ コラーゲンペプチド ⇒ ペプチド ⇒ アミノ酸
と分解され、吸収されるのはペプチドまたはアミノ酸です。
コラーゲンがそのまま吸収されてお肌に移動することはありません。
コラーゲン食べてもお肌には効かないの?
どうなんでしょう? ってことで、論文を調べてみました。
論文1
この論文の結論からすると、コラーゲンを酵素で小さくしたコラーゲンペプチドを1日10g、最低8週間食べ続けるとお肌の老化防止に効くよ! というものです。
この実験は40~59歳の肌の水分量が少ない33人の日本人女性を3グループに分けて、
1グループ目は10gの偽コラーゲン
2グループ目は10gの魚由来コラーゲンペプチド
3グループ目は10gの豚由来コラーゲンペプチド
を、就寝前に飲んでもらうということを59日間行いました。その途中で、4週間と8週間で肌の水分量を測定しています(図1参照)。
そしてその結果がこちら。
この図から読み取れることは、コラーゲンペプチド10gを寝る前に毎日飲むと、
- 8週間続けるとお肌の水分保持力が向上する。
- コラーゲンペプチドは魚由来より豚由来の方が効果が高い。
ということです。でも、10gって多いような気がしますし、50代だけでなく、20~30代での実験結果も欲しいですね。
論文2
この論文は、
- 2.5g, 5gのコラーゲンペプチドでも肌の老化に効果あり。
- 50代以上の人にしかコラーゲンペプチドの効果はない。
という結論です。コラーゲンが大きく減った年代には、コラーゲンペプチドを補給することで肌のコラーゲンを増やして、肌の水分量を維持したりきめ細かさを保ったりが可能であると読み取れます。
年齢に寄りますが、コラーゲンペプチドは食べても効くんですね。これは初めて知りました!
(他の論文から、コラーゲンは食べても効果はないようです。)
これらの論文から得られるその他の情報
- 多く食べてもそれ以上良くなることはない。
- 逆に少なすぎると効果はなくなる。
- 寝る前に飲むというのが重要?
- コラーゲンペプチドは肌のきめ細かさも向上させる。
という情報です。
1については、取りすぎはなんでも良くない、ということです。薬も飲みすぎたら毒ですしね。
2については、コラーゲンを作る材料が足りないと効果は出ませんよね。
3については、他の論文情報と合わせると、紫外線などで昼間に傷ついた肌の修復が夜に行われるので、その時にコラーゲンペプチド(=コラーゲンの材料)があるとより効果的なようです。
4については、今までスカスカだったところにコラーゲンが増えるので肌はきめ細かくなりますね。
結論
- コラーゲンは食べても塗ってもコラーゲンを増やすことはできないが、コラーゲンペプチドを食べるのは効果がある場合あり。
- 50代以上の人はコラーゲンペプチドを1日2.5~10g食べることで肌の老化を抑制できる。
- コラーゲンペプチドは魚由来より豚由来の方が効果が高い。
- おそらく、50歳以下でもコラーゲンが減っている、あるいは日焼けなどで肌が傷ついていればコラーゲンペプチドが効果的。
お勧めできそうなコラーゲンサプリメントは?
ちょろっと探してみると・・・
ちょっとコラーゲンペプチド量が少ないですが、これらは豚由来のコラーゲンペプチドを配合してます。
ではでは、お肌に幸あれ!