【水耕栽培】 エアレーションの重要性
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エアレーションって何?
水耕栽培において、植物の根が呼吸するのに使う酸素を送るために水耕液に空気を吹き込むことを言います。
簡単に言うと、金魚のぶくぶくと同じです。
どんな効果があるの?
植物も呼吸をしているので酸素が必要です。
土壌条件では土の隙間に空気があるので根はそこにある酸素を吸っていますが、水耕栽培では根が水にずっと浸かっているので空気が吸えず、酸欠を起こしてしまいます。
そこでエアレーションを行うことで水耕液中の酸素量(溶存酸素量)が増え、植物の根は健全に生育することができ、養分吸収が良くなり、結果として地上部の生育も良くなります。
私の経験では、普通のエアレーションシステムを使った場合、最高で20%ぐらい収量が増えました。
エアレーションが不要な場合も?
植物側もある程度は酸欠に耐えることもできるので、エアレーションをしなかったから突然枯れたりということはありません。逆にエアレーションのやりすぎで枯れることもありません。(そんなことを書いているサイトは信用してはダメですね。)
次のような人はエアレーションの恩恵が得られる可能性は低いです。
- 大きな容器で、かつ、栽培期間が短い作物
- 小さな容器でも3日に1回程度水耕液を全量交換している場合
こういう方はすでに植物に酸素をちゃんと供給できていると思います。
逆に栽培期間が長い作物や水耕液の全量交換はあまりしない人はエアレーションの効果は得られやすいと思います。
どんなシステムがいいの?
研究室で水耕栽培をもう20年近くやっていますが、だいたい金魚のぶくぶくです(笑)
ですのでオススメというより、私の考えとしてとらえてください。
酸素の水への溶解度(水への溶けやすさ)はかなり低い(25℃、1Lの水に0.04gぐらい)ので、酸素が効率的に溶けるようなシステムがいいです。
1.エアストーンを選ぶ
細かい泡を出してくれるものがいいですね。大きさは使用している容器に寄りますので、一概には答えにくいです。
2.ポンプを選ぶ
音が小さく、振動が少ないものがいいです。あとは排気量が少なすぎると泡が出ないし、多すぎると周りがびちゃびちゃになりますので、できればある程度変更できるものがいいですね。
3.最後にチューブを選ぶ
注意点
エアレーションを行うと藻や微生物も繁殖しやすくなります。藻を防ぐにはアルミホイル等で光が当たらないようにすれば防げますが、微生物の増殖は防ぐのは難しいです。水耕液を交換する際に容器を洗剤でよく洗ってください。(水では落ちませんよ。)
溶存酸素を測るなら
溶存酸素計が必要ですね。結構するんですよね・・・
まずは安いの。
品質は分かりません。
本気モードの人
さいごに
植物にエアレーションの設置が終わったら、人間にもエアレーションをしましょう♪