【水耕栽培】 pH調整の重要性

水耕栽培におけるpH調整の重要性

 

水耕の管理

最近の植物工場乱立ブームは目を見張るものがありますが、なにやら個人でも水耕栽培が流行っているようですね。植物の研究者からしても、とてもうれしいです。

水耕栽培は水に肥料成分を溶かした溶液(水耕液)で栽培するので、バケツからでもスタートできてそこそこの収量が期待できます。しかし、非常にシンプルな栽培方法であるため、水耕液内の環境が変化すると植物はダイレクトに被害を受け、様々な症状や収量の低下が起こります。

ですので、簡単に始められますが管理にちょっと手間がかかるのが水耕栽培なんです。

 

そこで今回は、管理の基礎となるpH(ピーエッチ)について書いてみます。

 

pHって何?

pHはpower Hの頭を取って、水素イオン濃度・・・・

なんて難しいことを習いましたが、簡単に言うと酸性、中性、アルカリ性をpH 1~14で表したものと覚えてもらえればいいと思います。

(実際にはpHが0とか、-1とはありますがここでは割愛)

pHを測るためにはpHメーターが必要です。

 

先に結論

pH 6.5~6.8が最適pH

 

オススメpHメーター

入門機とするなら安いものでもいいと思います。Amazonやら楽天に安いものがたくさんありますね。ただ、書いてある精度は期待しないほうがいいですよ。

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ある程度の精度がある:

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植物にダメージの少ないpH範囲は?

では、植物に適したpHはいくつなんでしょうか? 強酸性や強アルカリ性がダメというのはすぐにわかりますが、それ以外だと中性?

植物の根はある程度の変化には耐えられるようになっています。一般的な植物で、pH 5.5~8.0ぐらいでしょうかね。

根拠は、植物細胞の最も外側にあり、水耕液に直接触れる”細胞壁”のpHが5.5であるということと、細胞内のpHが8.0ぐらいだからです。

この範囲なら細胞にダメージは少なそうです。

 

最適pHは養分吸収を元に考える

pH 5.5~8.0の間の、どのくらいが最適か。それは養分の溶けやすさを元に考えます。

下の表はpHと植物の必須元素の溶けやすさを表したものです。太いほうが溶けやすいことを表しています。

 

pHと植物の必須元素の溶けやすさ

 

植物は溶けている物質しか吸収できないので、効率的にすべての養分を吸収しやすいpH 6.5~6.8が最適pHとなります。

ちなみに、pH 6.5~6.8の間でどの値を使うかは植物系の研究室間でも違っています。私がいたラボではpH 6.8でした。

 

pHの調整と頻度

小さい容器で栽培している場合、pHが大きく動きやすい上に養分バランスも崩れやすいので、水耕液を新しいものに交換することをお勧めします。このとき水道水を使うと思いますが、一晩バケツなどに汲み置きした水を使ってください。これは結構重要で、塩素障害と、pHがアルカリ側に偏りやすくなる(炭酸バッファーによる緩衝効果)のを避けるためです。

それ以外はpHを測定してみて、6.8からずれたら調整といった感じと思います。基本毎日かな。

普通はpHは酸性側に傾きますので、アルカリ側に戻すほうのpH調整剤を多く消費します。

 

以上、pH調整の重要性について記載しましたが、基本、定期的に水耕液を交換していればあまり生育障害は受けないと思います。

うまく育てておいしい野菜を作りましょう!

 

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