蜜入りリンゴのほうが甘くておいしいは、ウソだった!
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香りについて調べていてたまたま見つけました。
まさに私も蜜入りのほうが甘いと思っていました!(だめじゃん(笑))
よく、このリンゴ、蜜が入っているからあまくておいしいね~なんて食べてましたよ。でも、蜜の有無は甘さには関係ないんですね。
では何が違うの? という問いに対して「農研機構」という国の研究機関が答えを出していました。
おいしく感じる理由は香り
同じ品種のリンゴを比べたとき、蜜ありとなしで糖類の量や甘味度には差はなかったようです。
差があったのは香り成分。これがおいしさの正体だったのです!
”香り”と”好ましさ”から、蜜ありが好まれていますが、鼻をつまんで蜜ありと蜜なしのリンゴを食べ比べると味に差はありませんでした。
香気成分の組成が大きく変化していた
香気成分を調べると、蜜ありと蜜なしで大きく違っていました。
私のようなマニアックな人が見ると、この組成からどういう栽培をするとこうなるか予測できるようになります。
まぁ、100%当たるわけではありませんが、無駄な試験は格段に減りますね。
欧米では蜜入りリンゴは価値はない
これも初めて知りましたが、欧米では蜜入りリンゴは貯蔵性が悪い(=香りが飛びやすい)ので、生理障害をして扱われているそうです。
国ごとに付加価値が変わるのは面白いですね。こういうところから高付加価値化、例えば、欧米では蜜入りリンゴができないような栽培方法を導入するなども進めていけるように思います。
蜜入りリンゴが1%減ればその分が収益に変わります。
1%は大きな数字じゃないように見えますが、大規模農園で年間10億円稼いでいるところからすると、年間1000万円の増益となります。
こういう農家の収益改善、たくさんやっていきたいですね~!